原因
インスタンスパーツには参照先のアニメーションファイル(ssae)名とアニメーション名が記憶されています。
参照先のアニメーションファイル名、またはアニメーション名を変更した後に、インスタンスパーツを含む側のアニメーションファイルを保存しないで、プロジェクトを閉じたり、読み直したりすると、参照先のアニメーションファイルが見つからないため、再生ができない状態になります。
また、この状態のアニメーションファイルを保存しようとした際に強制終了する不具合が存在します(Ver.5.3.6 以前)。
この問題の回避方法
インスタンスパーツから参照されているソースアニメ側のアニメーション名、またはアニメーションファイル(.ssae)名を変更した後に、インスタンスパーツを含むアニメーションファイルを保存するようにして下さい。
具体的には、引用元の.ssae ファイルを選択した状態で上書き保存します。
※すべて保存、プロジェクトの保存では、更新マークの無いファイルは上書き保存されませんのでご注意下さい。
強制終了への対処方法
保存できない .ssae ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開いて
"<type>instance"
というキーワードで検索してください。
ヒットした行から10行ほど下に行くと
<refAnimePack>NewAnimation</refAnimePack>
<refAnime>anime_1</refAnime>
という2つのタグが見つかります。
この例では、anime_1 という名前のアニメーションを含む NewAnimation という名前の .ssae ファイルをプロジェクトへ追加してください。
(※追加するには、ファイルを SpriteStudio のウィンドウ上へドロップするか、
メインメニューのプロジェクト→既存ファイルの追加、で行ってください。)
上記の作業を繰り返し、すべてのインスタンスの参照先アニメーションをプロジェクトに追加することで保存が可能になります。
既に不要なインスタンスパーツがある場合は SpriteStudio 上で削除するようにしてください。
今後の対応予定
Ver.5.5 にて以下の対応を行う予定です。
- 保存漏れを防ぐため、リネーム時に参照元のインスタンスパーツを含むアニメーションファイル全てに更新マークを付ける。
- 参照先アニメーションがプロジェクトに存在しない状態のアニメーションファイルを保存したときに強制終了する問題を修正。
- 参照先アニメーションが見つからないインスタンスパーツを含むアニメーションデータを読み込んだ場合は警告メッセージを出力するようにする。