メッセージの意味について
このメッセージは、アニメーションの参照セルキーの情報が欠落している場合に出力されます。
欠落する要因は、SpriteStudio 5.3.5 に含まれる不具合(※要因と回避策は後述)、および、.ssae ファイルをテキストエディタ等で編集をおこなったり、外部ツールで変換などした場合に起こる可能性があります。
元々の情報が失われているため、復旧はできない状態ですが、原因箇所を特定し、不要な情報と判れば該当箇所を削除することで警告メッセージが出ないようにすることは可能です。
その場合、大変お手数ではありますが、下記の手順でおこなって下さい。
メッセージが出ないようにする方法
- テキストエディタ(メモ帳等)で問題の .ssae ファイルを開きます。
- <attribute tag="CELL"> という文字列で検索し、<value> と </value> の間に <mapId> が存在しない箇所を探します。
<attribute tag="CELL">
<key time="0">
<value>
<mapId>0</mapId> ★←この部分が存在していない
<name>cell_01</name> ★←この部分が存在していない
</value>
</key>
</attribute>
3. <mapId> が無い部分から少しずつ遡り、問題となる参照セルキーのフレーム位置、パーツ、アニメーションを特定します。
<anime>
<name>anime_00</name> ★← anime_00 というアニメーション内であることを示します
…中略…
<partAnime>
<partName>part_01</partName> ★← part_01 というパーツが持つキーであることを示します
…中略…
<attribute tag="CELL">
<key time="0"> ★← 0フレームにあるキーであることを示します
<value>
<mapId>0</mapId> ★←この部分が存在していない
<name>cell_01</name> ★←この部分が存在していない
</value>
</key>
</attribute>
不具合の要因について
以下の様な手順の操作を行うと不具合により、当該メッセージが出力される状態になります。
- 参照セルのキーフレームをコピー
- プロジェクトを読み込み直す
- キーフレームをペースト ★←ここで本来ペーストできないはずの無効なキーをペーストできてしまいます。(不具合)
- 保存し、読み込み直す
問題は、プロジェクトを読み込み直した後、下記の様にパーツABCのキーをAが始点、Cが終点となるよう縦方向に選択し、コピーした際に、実際にはコピーがされていない不具合があります。
しかしながら、ペースト時には無効となった参照セルキーを貼り付けられてしまいます。
パーツA ●
パーツB ●
パーツC □ ←キーが1つも無い
この時貼り付けられた参照セルのキーフレームに移動するとレイアウト上のパーツが点で表示されるため、無効であることがわかります。
回避方法
修正版(v5.5.0)のリリースまでは下記の点にご注意いただき問題を回避していただきますようお願いいたします。
・パーツには何かしらのキーを1つ打っておく。
アトリビュートの種類は何でもよく、また、どのフレームに打つのでも構いません。
非表示キーの場合は、表示に影響が出ないため無難です。
・キーが1つも打たれていないパーツのフレームを選択してコピーする場合は、選択範囲の終点にならないようにする。
上記の例では、C → A に向けて選択すれば問題ありません。
・プロジェクトを読み込み直す場合は、念のためSpriteStudioを再起動するか、意図せず無効な参照キーをペーストしないよう、読み込み後に何かしらのキーを選択しコピーしておく必要があります。